俳句とは何か?
俳句とは何か
高浜 虚子(ホトトギス派俳人)
俳句とは「客観写生」、「花鳥諷詠詩」である。
客観写生とは、(心で)発見、(技で)描写(「虚子俳話」)
「花鳥諷詠と申しますのは花鳥風月を諷詠するといふことで、
一層細密に云へば春夏秋冬四時の移り変わりに依って起る自然界の現象、
並びにそれに伴ふ人事界の現象を諷詠するの謂であります。」
(「虚子句集」序)
俳句は季題を詠む詩である。
俳句は存問(挨拶)の詩である。
松根 東洋城(俳人)
「渋柿のごときものにては候へど」
古沢 太穂(俳人)
俳句とは「人間だよ」。
山本 健吉(俳句評論家)
「俳句は滑稽なり。俳句は挨拶なり。俳句は即興なり」(俳句3ヶ条)
桑原 武夫(フランス文学研究者)
「俳句というものは同好者だけが特殊世界を作りその中で楽しむ芸事。
大家と素人の区別もつかぬ第二芸術に過ぎない。」
俳句と川柳との違い
川柳には、 「季語」がない。
川柳には、 「切れ」がない。(一句一姿)
川柳は、自分の思いをストレートに言い切り、「余韻」を残さない。(穿ち)