俳句創作技法上の基本

以下は、辻桃子著「あなたの俳句はなぜ佳作どまりなのか」からの引用です。

 

 

  1.「季重ね」・「季重なり」は避けましょう
    1句の中に季語を2つ使った場合は、「季重ね」・「季重なり」と言い
    俳句作成上は、よくないこととされています。たとえば、
    「桜」と「春」は、イメージが重なるので、同時に使うのは、望ましく
    ありません。
    但し、忌日の句は「季重ね」も可とされています。

  2.前に他の人が作った句の盗作はいけません。
      どんなに良い句でも先人の句にあれば捨てなくてはならない。

  3.外来語や流行語は底が浅く、多くの人に共感が伝わりにくい

  4.思いは言わずに
       「懐かしき」「喜びぬ」「うれし」「悲し」「美しい」などは、
       言わないように

  5.字余りは「上五」に措くのが原則

  6.説明は避ける

  7.一句一動詞

 

俳句の文芸作品を目指す人には、基本です。

  8.言葉遊びは避けましょう
      「掛詞」「縁語」は、和歌の技法なので、「俳句」では、使わない方が
      無難です。
      それでも、秀句になることもありますから、自信のある人は使っても
      問題ありません、
      <掛詞の例句>蛤のふたみにわかれ行く秋ぞ   芭蕉