13.比況の「ごとし」

意味

  「ごとし」ー比況・同等・例示

  比況ー「(まるで)・・・のようだ」「・・・に似ている」

  同等ー「・・・と同じである」「・・・の通りだ」

  例示ー「(たとえば)・・・のようだ」

 

「ごとしず」の活用

  未然形:(ごとく) ず
  連用形:ごとく て
  終止形:ごとし 
  連体形:ごとき とき
  已然形:〇 ど
  命令形:〇

接続

  「ごとし」は、活用語の連体形に接続

  「ごとし」は、助詞「の」「が」にも接続

 

「ごとし」の例句

  凍滝の膝折るごとく崩れけり   上田五千石(折るように:比況)

  冬の暮灯もさねば世に無きごとし   野良山朱鳥(無いようである:比況)

  光る手ごとき貝がら走り梅雨   上田日差子(ような:比況)