3.切れ字「けり」
作成者:Web Master 作成日:火, 06/28/2016 - 08:09
切れ字「けり」を使った芭蕉の俳句
芭蕉全句(上)
雲霧の暫時百景を尽くしけり
霜を踏んでちんばひくまで送りけり
旅烏古巣は梅に成りにけり
猫の妻竃(へつい)の崩れより通ひけり
道の辺の木槿(むくがげ)は馬に食われけり
世にさかる花にも念仏申しけり
芭蕉全句(中)
月のみか雨に相撲もなかりけり
行く春を近江の人と惜しみける<連体形の余韻>
芭蕉全句(下)
秋の色糠味噌壺もなかりけり
幾秋のせまりて芥子の隠れけり
夷講酢売りに袴着せにけり
秋海棠西瓜の色に咲きにけり
春の夜は桜に明けてしまひけり
夕顔に干瓢?いて遊びけり