「新しみ」と陳腐さ

「新しみは俳諧の花なり。」(服部土芳著「赤冊子」)
    表現における新しさこそ俳諧の花なのです。
    解説:「新しみ」は、句の姿、趣向、心、ことばを問わず、いろいろな意味での
        オリジナリティを言います。

「他の句より先ずわが句に我が句、等類することをしらぬもの也」(服部土芳「白冊子」)
    自分の句が他人の句と等類であるということは、なかなかわかりにくいことですが、
    それよりもまず自分の新作が、自分の旧作と等類におちいっているということは、
    一層気がつかないものです。
    等類:趣向がほかの句と類似すること。

  (石寒太「芭蕉の言葉に学ぶ 俳句のつくり方」)

高浜虚子の言葉(高浜虚子著「俳談」)
   新しさというのは、前にも言った如く常に深く深くと志すことによって
   自ずから生ずるところのものであろうと思う。
   一寸一分でも新しいということはそれだけ深くなったんですね。