「新しみ」と陳腐さ
作成者:Web Master 作成日:火, 06/28/2016 - 06:15
「新しみは俳諧の花なり。」(服部土芳著「赤冊子」)
表現における新しさこそ俳諧の花なのです。
解説:「新しみ」は、句の姿、趣向、心、ことばを問わず、いろいろな意味での
オリジナリティを言います。
「他の句より先ずわが句に我が句、等類することをしらぬもの也」(服部土芳「白冊子」)
自分の句が他人の句と等類であるということは、なかなかわかりにくいことですが、
それよりもまず自分の新作が、自分の旧作と等類におちいっているということは、
一層気がつかないものです。
等類:趣向がほかの句と類似すること。
(石寒太「芭蕉の言葉に学ぶ 俳句のつくり方」)
高浜虚子の言葉(高浜虚子著「俳談」)
新しさというのは、前にも言った如く常に深く深くと志すことによって
自ずから生ずるところのものであろうと思う。
一寸一分でも新しいということはそれだけ深くなったんですね。