作成者:Web Master 作成日:火, 06/28/2016 - 07:26
主格助詞の「の」「が」
雪の降る(流麗・柔弱)
雪の降るまへの桜の木にもたれ 長谷川双魚
雪が降る(硬質・強調)
山鳩よみればまはりに雪が降る 高屋窓秋
古語では、主格を示す格助詞は、「が」ではなく「の」を使います。
連体修飾格の「の」「が」「つ」
梅の香(流麗・緩和)
梅の香のあとに水の香雑木山 畠山譲二
梅が香(硬質・緊張)
梅が香にのつと日の出る山路かな 松尾芭蕉
沖つ濤
水仙のうしろ向きなる沖つ濤 長谷川双魚
同格の「の」
陽炎や名も知らぬ虫の白き飛ぶ 与謝蕪村