4.副助詞「だに」「すら」「さへ」

副助詞「だに」「すら」「さへ」ー体言・活用語の連体形、助詞などに接続

  一日だに(だに=ある事態を強調し、他を暗示類推させるー「・・・さえ」、「・・・すら」)

     わがための一日だになし寒雀   加藤楸邨

  白芒すら(すら=ある事態を強調し、他を強調し、程度の重さを類推させるー「・・・でさえも」「・・・でも」)

     眩暈や白芒すら暗すぎる   斎藤愼爾

  蠅叩さへ(さへ=類推ー「・・・でさえ」「・・・だって」)

     而して蠅叩さへ新らしき   高浜虚子

     わが家さへ逃れたきとききりぎりす   大野林火