9.接続助詞「ば」

接続助詞「ば」ー活用語の未然形、已然形に接続

  未然形+ー順接の仮定条件ー「もし・・・ならば」

     薄紅葉恋人なら烏帽子で来   三橋鷹女

     嘴あら銜(くわ)へむ夏の星赤し   正木ゆう子

     死な入る大地に罌粟(けし)を蒔きにけり   野見山朱鳥

 

  已然形+ー順接の確定条件(原因・理由)ー「なので」

     野遊びの隠れ木なれ伐るなかれ   三橋鷹女

     子を負へ涼しき月を負ふごとし   上田日差子

  已然形+ー順接の確定条件(単純な接続)ー「・・・すると」

     柿くへ鐘が鳴るなり法隆寺   正岡子規

     街道を西へ歩け蕪引き   山本洋子

     鳥渡るこきこきこきと缶切れ   秋元不死男